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花柳幻舟さんと、あれこれ考えてみる (2017.5.10号)


幻舟の今日のひとりごと


≪ 荒廃する世の中




 私の知人に、町のなんでも屋の不動産屋さんを営んでいる人がい
る。
「どうや、儲かってるか?」
「マ、ボチボチでんなア~」
 これが二人の明るい合言葉のようだったが、近ごろはそのトーン
がチョー落ち。
「ひどい世の中や。家は空いている、アパートもネ。けど、大家が
入居者選び、それも非情ですワ! そやから入り手はあるけど、大
家が嫌がって空き家だらけ。けったいな話でっしゃろ……」

 空き家率の高いのは、山梨県の17.2%、次いで四国四県。
 空き家率の最も低いのは宮城県の9.1%で、ついで沖縄県の9.8%。
山形県・埼玉県・神奈川県・東京都がいずれも10%台。
 前回調査と比較して空き家は約63万戸増加したが、そのうち一戸
建ての空き家が46.6万戸で79%を占めているといいます(総務省統
計局資料より)。

 不動産屋の知人のいうのには、アパートにしても一軒家にしても、
60歳過ぎたひとり者(身寄りもなく単なる独身者の意味)は、一言
のもとに入居は断られるという。
 空き家続きで、喉(のど)から手がでるくらいに入居者を待って
いる大家のくせに、上記のような人は、即、お断り。

 ずーっと以前は、女ひとりの契約や、国籍(アジア系)の人は、
こともなげに受け付けなかったという。
 仲介業者である知人の不動産屋には、毎日のように、委託されて
いる大家から、
「入居者いないんですか? なんとかして下さい」
 てな、矢のような文句。
「ほんなら……」
 といいたいけど、なんせ、高齢者や身寄りのない人を嫌う。
 新聞の記事によくある“独居高齢者の孤独死”を恐れるだけの大
家たち(その思いもわからんわけではない)。

 中高年になって、ひとりで暮らす部屋もなし。日々、老いていく
心細さを全身にかかえ、わずかな年金で爪に火をともす思いで生き
ている。
 好きで年老いたんと違うのだ。誰でも通る、人生の一本道や!

 日々増えるこの手の問題。
 大家さん側も入居者さん側も、大きな大きな無理をいっているわ
けではない。
 両者の立場に立てば当然と思える事案であろう。

 高齢者による様々な事案、これは少子化とともに、もうすでに50
年も前に国家はわかっていたはずだ。
 しかし、何も手をうたずほったらかしで、公務員たちはチンタラ
チンタラで、近い将来必ず来るであろう高齢化少子化等の問題をい
っていながら、ほったらかした。
 なんら解決の糸口を捕まえることなく、そして現在、膨大な退職
金や終身手当てなどもらいながら、悠々自適の生活をしいることで
しょう(無責任役人! ロクロク仕事もしないで給料もらって! 
エ~イ、ドロボ~! と知人の不動産屋がいっとりました)。 

 国土交通省安心居住推進課(こんな課があったのか!?)の大島敦
仁企画専門官は、
「大家の拒否感は、依然高い状態にある。住まいの確保に困ってい
る人が入居しやすい住宅を増やしていきたい」(NHKニュース5
月1日より)
 たまたま見た上記のニュース。
 社会問題になっている今日、いや50年前から想定できた今日の現
状を、今ごろチンタラやっている場合か。
 第一、
「国土交通省安心居住推進課」なんて、公にPRしているか!? 皆
さん、知っていますか?
 NHKなど、近ごろ自分とこの番組宣伝に大半の時間を割(さい)
いているが、現在社会問題となっている本件を、何度でもPRしな
ければならない。それが公共電波の役目でもあるのだ。
 しかし、NHKの公共放送のスポットでも、民間放送のニュース
やスポットでも、私は目にしたことはない。

 私の子どもの頃、差別もイジメも、今よりもっと残酷だった。
 私自身、言葉にさえできない目に遭った。
 しかし、そんな中でも、百回に一回くらい、人間としての情愛に
触れ、子ども心にも、
“ええ人もいはるんや、ひどい人ばっかりやないんや……”
 と、涙を堪(こら)えたものです。
 しかし、現在、人々の心は物欲と自我に毒され、社会全体が荒廃
(こうはい)してしまった。それも今や末期状態といっても過言で
はないだろう。

 人は、辛いときや苦しいとき、明日に、いや未来に夢や希望また
愛する人への思いをはせて、もう一度生きてみようと思うのです。
 しかし、今日多く起きる事象をみていて、せめてもう一日生きて
みよう……と、夢や希望が湧くだろうか……。
 私の目には、そんな夢や希望は見えてこない。(
)


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