幻舟のよろず相談劇場 (2)


 
 どんな問題でも、ひとりで悩むより、他者に聞いてもらうと、フッと、モヤモヤが晴れたり解決のヒントが見えたりすることが人生にはよくあります。
 他者から知恵を得ることも大切で、無知こそ人生の損失です。
 本コーナーは、ホームページを通して、人生経験豊かな花柳幻舟が多岐にわたる悩み相談に真剣に答える自由空間です。ひとりで悩まないで、ぜひメールを!



<幻舟さん、どう思います。ちょっと教えて!>
 世間一般では、結婚式シーズン。ということで、つい先日も親戚の結婚式に出席。4月は姪(めい)の入学祝に、入社のシーズンでもあるので、甥(おい)の就職祝い。
 6月は6月で、日本人のくせに「ジューン・ブライド」とやらで、蒸し暑い中、友人の結婚式に出席。この友人にはすぐに出産祝いも…。
 一方で、お葬式というものは季節とは関係なくあるもので、この半年の間に私の家の両隣で、たて続けにご不幸。とまあ、浮世の義理とはいえ、出費がこうかさんでは、安月給の身、大変です。結婚に興味のない私はこのまま一生、お金を出し続ける側なのでしょうか。
 幻舟さんもお仕事柄お付き合いも広く大変だと思いますが、なんとかならないものでしょうかね。相談というよりも愚痴ですみません。
【愛知県在住・地方公務員】


<ハイ お答えしましょう!>
 まったくね。ご不幸や、病気のお見舞いなら、むしろこちらの方は“お気の毒に”という思いがありますが、結婚じゃあ、出産じゃあ‥‥なんて、お祝い金つづきともなれば、つらい。
 ひとり暮らしの身としては、出費ばっかりではね、人が幸せになってお金とられて、なんか、わりきれません。
 私も、事務所と安月給制の契約ですから、大変ですよ。
 おまけに、単なる会社員と違って、高額所得者と思われがちなのが、なおつらい。
 以前、駅のホームで見たことがありますが、新郎新婦に向かって多くの友人たちが、ガンバッテ〜!! の大合唱。
 祝儀を出してまで、ガンバッテ〜! と応援する友人たちのアホらしさ。それに、何をガンバレというのか。よ〜く考えてみると、ハネムーンに発つ二人に、ガンバレヨ〜ゥ? 具体的に言ってみろ! ワイセツきわまりない! 警察は取り締まらないのか! この言葉を、どうダ! ナンチャッテ(笑)
 ま、なんでもええ、お祝いを取り返す方法としては、落語ではないけれど、死んだことにして、香典で取り返すしかないでしょう。私がそう言うと、関西の友人は「先に香典返し、もらいたい!」と返ってきた。
 う〜っ、上には上がおりますネ。
 はからずも、今日5月15日は私のバースデー、どうダ!

 答えらしい答えが出ませんが、私もくやしいんですよ。