私は東京の某区立小学校の新米教師です。2年生を2年続けて担当しています。
私は子どものころから教師になるのが夢でした。というのも、私は算数が苦手でまったく出来ず、同級生から遅れっぱなし、テストはいつも0点に近かったのです。どうやってもさっぱりわけがわからぬままに3年生、4年生と進んだ私は、他の科目も、学校に行くことへも拒絶反応が現れてきました。
4年生のとき出会った担任の先生が、算数をまったく理解していないことを察知し、毎日居残って、私に1年生からの算数をゆっくり教えてくれたおかげで、やっと私は算数の基礎がわかったのです。
“今さら聞けない”との思いで、同級生の波に流されてきた自分を知ったというわけです。それは、その先生のおかげです。
私は、そのときから先生になりたいと思い、大人になってからもその志は変わらず、きめの細かい、特に日々のスケジュールに流されるのではなく、子どもたちのための教師を目指して今日まできました。
しかし、近ごろとんでもないPTAたちのクレームに、つくづく嫌気がさしてきています。
「お箸(はし)の持ち方を教えてくれないのですか!」
「本人が嫌がっているのに、勉強を教えすぎる」
「嫌いな子の隣に座らせないで!」
「○○君と、うちの子を呼ばないで、○○さんと呼んでください!」
等々、もうなんでもかんでも教師に向かってきます。
私はノイローゼぎみに陥っています。幻舟さん、どうしたらいいのでしょう。
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