幻舟のよろず相談劇場 (2)


 
 どんな問題でも、ひとりで悩むより、他者に聞いてもらうと、フッと、モヤモヤが晴れたり解決のヒントが見えたりすることが人生にはよくあります。
 他者から知恵を得ることも大切で、無知こそ人生の損失です。
 本コーナーは、ホームページを通して、人生経験豊かな花柳幻舟が多岐にわたる悩み相談に真剣に答える自由空間です。ひとりで悩まないで、ぜひメールを!




<幻舟さん、どう思います。ちょっと教えて!>
 
 僕は夏生まれですが、夏は暑いのであまり好きな季節ではありません。でも、たったひとつだけうれしい事があります。それは女性の服装が薄着になる事です。
 街中や電車の中、仕事の打合せの時でも、見てはイケナイ!と思いつつ、どうしても女性を強調される部分に目がイッてしまいます。
 自然に動いてしまう目玉を、これではイケナイとイマシメて、無理に戻すものですから視線が定まらず、1日中、目が泳いだままで、すごく疲れます。
 僕はやっぱりおかしいのでしょうか?
 また、法律上、街中を歩いている特定の女性をジッと見つめつづけると罪になるのでしょうか? 健康な男なら、ミニスカートのおねえちゃんが歩いていると、しばらく視線を奪われてしまうと思うのですが‥‥。
 幻舟さんは、エエ男が前から歩いてくると、どうしはりますか?
 急に持病のシャクが出たりして介抱してもらったりするのでしょうか?(すいません!)
 法律的観点からどうぞご指導お願い申し上げます。
【大阪出身・自由業・40代】





<ハイ お答えしましょう!>
 
 自分にとって好ましい人に出会ったりしたとき、思わずしらずジーッと見つめてしまったり、心が動揺したりは正常な精神状態だと思います。
 問いかけ通り私も、ケビン・コスナーに似た私好みのエエ男に出会ったりしたら、強い心臓といわれている私の“心臓君”がドキドキしたりします(笑)。
 私の知人の女性の話ですが、電車に乗り、椅子に座り本を読んでいると、いつの間にやら、前に若い男性が立っていた。彼女がいうには、ジーッと見下ろす男性の視線を感じたけれど、次第に電車も混みだし、それほど気にもしていなかった。ところが、ところが、なのです。
 彼女が読んでいた本の向こう側、すなわち前に立つ男性のMボタン(ズボンの前ボタン)
がどんどん膨れあがり、徐々にもち上がっていくのだそうです。
 彼女はそれを発見。一瞬、反射的に目線を下げた。しかしその後、気になる思いを抑えきれず、膨れあがっている部分を凝視した。まったくの無意識だったが、
「いい男だったのよ、これが‥‥。妙な気分になったのネ、お恥ずかしい‥‥」
 常に政治経済を話す才女にしてやっぱりこれ。それ以上のことまでやってしまうかどうかは、個々の人間性に問われることだと考えますが、こんなこと、私は正常だと思います。
 問いの中にあります、ジッと見つめるだけでは、罪になりません。その先になんらかの行為等がある場合は別の話。
 人間、命ある限り、心は自由。心は揺れ動くもの。しかも、好みのエエ男やエエ女が近くにいれば、ネ。
 しかし、いざというとき、心の赴(おもむ)くままではなく しっかりブレーキをかけること、 お忘れなく。
 人 間 は 獣 (けもの) で は な い の で す か ら 。