私も、先祖は「犬」なのかな〜、と思うくらい、鼻と耳が人なみ以上に利きます。
面と向かって他人と話しに集中しているときでも、遠くの話し声(内容)も、意識しなくとも、はっきり聴き取れるのです。
あなたと同じで、体臭のきつい方の前では、恋愛どころか、仕事でもややつらいです。
ずーっと以前の話ですが、某所でのこと。
「スゲーエ男前! ワレワレ好みのスリムで‥‥もう※∀*∞⊆∩‥‥」
と、女性のスタッフが取り乱し、言語不明で私にご注進。
“エッ、いまどきそんなエエ男がおるのか!”
と、私も身のほど知らずで、あおられるママに行ってみた。窓ガラスを強化製につけかえる作業中の職人さん。ほんまに、素敵でした。
「こんなんで、どうですかねエ‥‥」
と、発する声もヨーシ!です。
踏み台の上で作業中の職人さんを見上げながら近寄った私。と、そのとき彼の半袖口からドーッと吹き出る体臭が、私の顔を襲ったのです。
私は立ちくらみ、私にエエ男が〜ッと伝令に来たスタッフの女性も目がテン!
私は言葉もなく、いや声も出なくなり、彼から離れたのです(本当にごめんなさい、申し訳ありません)。
私も外的に作られたようなニオイには耐えられます。しかし、体臭はどうにもアカンのです。その職人さんは本当にお気の毒なぐらいの体臭でした。誰かご本人に教えてあげたらと思いますが、なかなか言えません。ひとつ間違えば差別や偏見等にもつながる微妙で大きな問題をも含んでいるかと思われる体臭の話は、表現も難しいものです。
食べ物のニオイの好き嫌いというものは避けようもあるし、愛する人が好きなんだからと思えば我慢もしたり、これは男女を問わずあることだと思います、嗜好(しこう)ですから。
ある形成外科医がいっていましたが、脇の下のニオイが気になり、手術を希望してくる人の中に、“なんで、この程度”と、いぶかる外来者もいるとか。
人間は生き物です。顔、体型が異なるように、個々に異なるニオイやクセがあるもの。それを含めて、その人の個性、特徴ではないかと私は思います。
きっと、好きになる前に、自分にとって嫌いなニオイにぶつかってしまうのが、ニオイに敏感な私たちなのでしょう。
好きになって、互いの信頼関係を構築できたのち、もし、ニオイがきつい方なら、それを緩和させる方法を教えてあげることもできると思うのです。
私の知人に、ベッドインまでいって、彼の体臭があまりにきつく、どうにも耐えがたく盛り上がらなくなってしまい、
「あっ、そうだ! いま何時? しまった!」
とかなんとか大声で叫びながら、身支度(みじたく)を、
「あとで電話入れるから、ごめんネ!」
と、ホテルを飛び出したという女性がいます。
私たちだけではありませんよ。
きっと現れます、あなた好みの人がネ。
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