私の親友A子(38才)のことなんです。
美人だし頭もいい、スタイルも。仕事は、某役所のキャリアで、いうことなしの素晴らしい女性なんです。しかし、A子はガラが悪い。
「今度こそは、今年こそは!」と毎年毎回誓うのですが、まず2分ともたず、オッサン語ベラベラ。エッチな言葉も口から出放題。
彼女いわく、職人さんの父親に育てられた結果、いつの間にやら、男言葉、オッサン言葉、エロ言葉が耳についてしまったとか。
先だって、彼女を含めて女性ばかり4人で、飲み会に出かけたときのこと。
女性ばかりと思って、隣のテーブル席の、いささかヨッパラったサラリーマン風の男たちが、チラチラ私たちのほうを意識し、特に美人のA子に目線頻繁。
ヨッパライのサラリーマン君、我々のテーブルに近寄るやいなや、A子の肩をぐしゃりとつかんだ。
「みんな〜ア美しいね、男なしでは淋しいでしょう〜。オレたちと一緒に合コンといこうよう〜」
男の仲間たちのほうを見やると、ボケた安モンのサラリーマン風の連中ばっかり。
ヤバイぞA子! と私が思ったその瞬間、A子のよく通る声で、ザワザワとした飲み屋の空気はストーンと、水を打ったように止まった。
「汚い手をのけろ! 臭い息 止めい! オマエらみたいな安モンの男が、うかつに触れるような肩じゃない! 湯がいたタコみたいな顔しやがって。オマエらみたいな男どもと酒飲むほど、不自由してるか!
ボケ!どんなに不自由しても、オマエらみたいな安モンの男に、ヤッテくれと頼むか! このチビチン!」
というが早いか、武道で鍛えたA子は、そのヨッパライの手をねじ上げ、
「暴行罪で訴えるぞ! 腐れ男!」
といいながら、腕をひねり上げたまま外まで引っ張り出し、男を蹴り上げ、投げつけるように倒したのです。
「暴行罪」で捕まるのはA子ではとハラハラでした。その男の仲間たちは、あまりの出来事に言葉もなく、怯えながら私たちにヘコヘコ頭を下げ、私たちの飲み代も支払って、ほうほうの体(てい)で店から出て行きました。
その後、何かいうと怒鳴られるのではと、お客さんもコチラをチラチラ見ながら、お店の中の盛り上がらないこと、お通夜のようで、想像してください。
帰り道では、みんなA子の勇気を褒めるけれど、やっぱりあそこまで言わなくてもと、口々にいってました。
A子も、言いすぎたと、少々後味が悪かったようですが、彼女のこのガラの悪い言葉、改善されると思います? 改善するには、どういう方法がありますか? 大切な友人だけに、やや心配で、ご相談しました。
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