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(撮影・幻舟)





 この写真、何に見えます?
 公園の遊具?
 公園のイスにしたら、座り心地はゼロ。
 材質は、どうやら合成の石か、それに、塗料をしっかり塗りつけてある感じ?
 ここは、どこかといいますと、東京
新宿駅西口から東京都庁向かって行く歩道専用の通路。
 この奇妙なオブジェ(?)の対面には、歩道を隔てて、動く歩道もあります。
 石原都知事になってから、柱と柱の間に、この奇妙な、何といっていいのかわからんものがズラーッと出現し、おまけに動く歩道もできました。
 何のために こんなもんを作ったのか、答えは、下にある写真、ハイ、これです!!


(撮影・幻舟)


 文言を見れば一目瞭然。
 ホームレスの人らが、たむろせんように、というのが狙いのようです。
 意地悪いやり方です。
 東京都美化運動の一環やそうです。
 街がどんなに美しくなろうとも、無機質な、人間味のない人工的な『マチ』では、そら違う、と、私は思います。
 ホームレスの人らを生み出した、弱者を切り捨てた本質を解明せんで、こんな意地悪な美化運動、私は、間違ごうていると思うし、ここを通るたび、悲しくなり、権力者の傲慢さと傍若無人さを実感させられます。
 世の中には、無駄もあり、ゆっくり歩く人も、早足の人あり、様々。それが生きているということでもあると思うのです。すべて画一化しようということに、私は恐怖すらおぼえます。


<特権社会に生きている人間に、弱者の本音、解ります?>


 上の写真の通路を抜けると、ここに出ます。
 真正面の大きなタワーが東京都庁。

(撮影・幻舟)




 (撮影・幻舟)


(撮影・幻舟)
  近づいて写真を撮ろうとしたら、道路に寝転ばんと、私のセコいカメラでは、全景は無理。
 こんな高層建築物同士が、空中廊下でつながり、この一帯、都庁、都庁、とちょう、トチョウ‥‥と、恐ろしく人工的な建物群が、膨大にひしめいています。

 都庁に、一般の方が、事務的な手続きなどで出かけて行っても、広すぎるのと、複雑な構造で、何がなんやら、どこがどこやら、サッパリわからん! との声が圧倒的。
 
 石原銀行ともいわれる『新銀行東京』のすさまじい赤字。設立して(2005年4月1日開業)わずか3年で、なんとのなんと、累積赤字936億円
 このままいったら、
赤字がり(回収不可能、いわゆる債務不履行、貸したお金が戻らん)というわけで2011年度には、焦600億円。 聞いただけでは想像もつかない、見たことのない膨大なお金の赤字。でも、まだやりたい!という石原都知事。根回しとゴリ押しで、400億円の追加出資で再びゴーです。
(撮影・幻舟)
 賛成したのは、都議会で圧倒的与党の座を占める自民党と公明党。
 この金、どこから出るのですか!
 400億円もの追加投資は、都民1人当たり1万円以上の負担を強いるんです。そのくせ、石原都知事の月収半額や全部返納なんて、言いません。言うどころか、自分の失敗を決して認めない、虚勢と強がりだけを通す、
実は小心者。早い話が単なる空(うつ)け者。
 
エエかげんにセイ! 弱者を侮ってたらあかんぞ! 誰や、アイツに投票して都知事にしたのは! 東京では、そんな声が、都庁ビル群に、夜な夜な山びこのように響く、今日この頃でア〜リマス。