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「家元制度」の人脈・金脈(ZAITEN)、記事になりました。


(撮影・幻舟)



 ちょっと考えたら、いや考えなくても、摩訶不思議な家元制度の仕組み。
 しかし、家元制度の代表格ともいえる、茶道・華道・日本舞踊を一挙にまとめて、家元制度の仕組みを報道したのは、私の知る限り『ZAITEN』が初めてといえるでしょう。
(撮影・幻舟)


 私のところへ“家元制度”についての取材を、申し込まれてきたとき、一言でいうと、“ワーッ、勇敢!”と大声を上げたものです。
「伝統を継承する」などと、美しい言葉で守られている家元制度。
 古色蒼然たる 集金システム、拝金主義の内幕は、100パーセント、メディアの人らは知っているといっても過言ではないでしょう。けれど、その本質的矛盾は 報道されない。
 縄張り争いを丸出しに、金と権力の亡者たちは恥知らずに醜態を披露するが、“お家騒動”程度で メディアには時おり現れる。それはあくまで一流派の問題であるかのように、表面的なお話で お茶を濁して、エンディング。

 日本にしか存在しない「家元制度」の真の問題点、闇の本質には触れない メディア。
『ZAITEN』の取材でお会いした記者の方に、思わず私は訊きました。
「どうして、家元制度を取り上げようと思われたんですか‥‥
?」
「エエ‥‥変だなア‥‥妙だなア‥‥と」
 思って、編集会議で言ったそうです。
 この「変だなア‥‥」は他のスタッフも同じ思いだったという。
 若くて、知的で、ハキハキと質問を投げかけてくる彼女、そしてとってもエレガント。その記者、冨永さんが編集会議の席で言ったという。
 “変だなア‥‥妙だなア‥‥”の無垢(むく)な感情が、本企画を通過させたのでしょう。
 単純に、素直さをもって思考するとき、日本にしか存在しない家元制度の矛盾が明らかに見えてくるのです。

 久しぶりに嬉しかった、本当に。
 こんなに素直に“変だなア‥‥”と考えてくださった人がいたことが、嬉しかった。
 当然、メディアの中に同じ思いの人はいるはず。しかし、思うだけではなんの意味もなく、行動につながってこそメディアの仕事。本気で考えたことになるのです。

(撮影・幻舟)


“自粛”という言葉によって、ナ〜ンてこともない 見えない権力に怯え、事なかれ主義に走り、メディアの真の役割を忘れ、家元制度の悪を見逃す多くのメディア。


『ZAITEN』は書店で売っています。
 とってもわかりやすく、家元制度について書かれた特集です。
 何十年間、私が叫び続けた「家元制度」が、踊りの世界だけでなく、茶道・華道もしっかり特集されています。
 ぜひ、書店で買って読んでください。
 家元制度だけでなく、アレ、この制度って、日本国中にある不条理そのものだよ! とお気づきなることでしょう。
「変だなア‥‥妙だなア‥‥」と純に素直に思考して、シャープに行動してくださった 冨永恵子さんを、記事の中からぜひ 感じていただきたい。

(撮影・幻舟)

写真はいずれも『ZAITEN』5月号より。 東京都千代田区神田錦町2−9 大新ビル
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