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私の、大学卒業論文
『メディアの犯罪、その光と影』

文庫本として、発刊しました。

文庫本表紙
 1994年、私にとっては、たったひとりの師と仰ぐ同志、父が、逝ってしまった。
 私をこの世にたったひとりにして父が逝くとは微塵も考えたことがなかった。
 父は、幼い私に芸をしこみ、人としての生きかたを見せ、生きるものの真の正義を、身をもって示してくれた。
文庫本表紙

文庫本表紙  父が真っすぐな芸人ゆえに、常に報われない暮らし。父は幼い私を連れて、二人きりで、生きてきたように思う。
 その父を失った私は、人生の無常とともに、人間の非情さ、人と人との希薄さ……言葉にならない人の世の惨酷さに、自分ひとりで立っていられないような孤独感と、これまで生きてきたことにも絶望感と共に喪失感が私に押しよせてきた。
 私は、真剣に自死を考えた。
 しかし、この弱った心のまま、あの世で父に会う勇気がない。なぜならば、父の口ぐせは、
「芸人がそんな陰気臭い顔したらいかん。いつも明るくベッピンでおらんと、いかん!」
 だった。ベソかいて、自死は、いかん。父に叱られる。元気でベッピンに復活して、自死や!と、あれこれ思考。その結果、いちばん私が傷つけられ、いちばん恐ろしい目にあわされたところにチャレンジし、“エイエイオ〜”と、勝ちどきをあげて父のもとへ、元気にベッピンで逝こう!! と決意したのだ。
 そんなわけで、小学校中退で、大学へ。

 しかし、アルファベットも皆無の私が大学生。1日20時間の勉強で、頭だけに熱がたまって爆発しそうな、大格闘の日々は、まるで苦行だった。

 卒論を担当してくれた教授が、
「こんな面白い卒業論文があってもいいじゃあないか!」
 と、イチャモンをつける教授連を尻目に、きっぱりといってくれた。
 私は生れてはじめて「痛快」という感情を味わった。
 元気になって自死をと考えていたのが、いつの間にやら、学問の真の面白さを知り、没頭していった。
 
学校と学問は違う、と私は心の底から知った。
 学問は、私の冷えきった心を、少しずつ温めてくれているようにさえ感じる。
 私は学校は嫌いだが、学問の楽しさと素晴らしさを知ったようだ。




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幻舟