トピックス


師であり、父である 嵐 家三郎が逝って16年
  17回忌を先日、父の好物だったお料理を作って、
             父と『二人』で過ごしました。
「お父ちゃん、ちっとも変わらへんなア〜」
 と私がいうと、
「そらそうや、写真やもん……なア」
 と父の声が返ってきた。
「ああ、そうか……」
「ヨーコ、お前も変わらへんデ。
 写真と違うのになア」

 と父のやさしい声が聴こえる。
 私は、父は生きている、と、毎日実感しつつ、生きているんです。
一九八二年五月、父と『女国定忠治』を共演。
(『小学校中退、大学卒業』・明石書店刊より)









拝啓
 其后、元気に勤めてゐる事と思います。
 五十五年も後わずかの日数となりました。私等も元気です。他事乍御安心下さい。
 年末の街は大変忙しく、安売バーゲンでにぎわっています。私等も只、何んとなくさびしさが増し、今は来春の希望に胸をふくらませて耐えて行くのみです。どうか、身体に充分気を附けて、元気に日々の勤めを無事に励める様、心から祈ります。五十五年の最後の便りです。
 来春には、いつか云うた様に、三千世界一度に咲く梅の花、美しく咲き世人の目を楽しませて呉れる事でしょう。
 では、良い春を迎へられる様、心から祈ります。
        十二月二十三日
                 父
  洋子様

(1980年、栃木刑務所へ、父からの手紙。『夕焼けは哀しみ色』三一書房刊より)
刑務所の内で、私の心を揺るぎなく、強くさせてくれた父からの手紙…。
けど、父の筆跡を見るなり、実はウルウルボタボタ…まさに鬼の目にも泪やった。お恥ずかしい。



何かにつけて、時が経つのは速いようで、時間に追いかけられる人ばっかり。
私の内で、歳月はあまり速く流れていない。だからなのか、無念な感情も哀しみも薄れない…。



     

『幻舟文庫』2009年12月1日、発刊しています。

私の卒業論文 『小学校中退、大学卒業―メディアの犯罪・その光と影』
私自身が消えてなくなっても、本当の私、私の真実だけは残りました。
私にとっての“遺言”です。


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  有限会社 MINAえんたあぷらいず

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※15冊以上お買い上げの方の送料につきましてはご相談に応じますので、
 お申し出ください。期待に胸躍らせてお待ちしております。(笑)

☆今回は限定販売にて、書店販売はしておりません。

お問い合わせ:MINAえんたあぷらいず 
       TEL 03−3433−7668
       FAX 03−3433−2773



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