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(撮影:幻舟)



 部屋の戸棚の中を、探しものを兼ねて片づけていると、傑作品を発見!!

 間違わないで、決して“任侠”の世界からいただいた『盃(さかずき)』ではありません



 この『盃』は、なんと、私が“花柳流”の名取試験に合格した折、“名取証状”と共にもらった(膨大なお金を払っていますから、タダでいただいたんと違います。念のため)定紋入りの素焼きの『盃』です。


 当時を思い出します。

 様々な出来事を抱え、見聞きしながらの日々。
 “家元制度”という摩訶不思議なピラミッド組織が、次第に私の脳裏と全身に、吸い取り紙に水が含むかのように、浸透していった、そのころでしょう。


 10センチ四方ほどの、紙の小箱に、『寿』の文字の下に『花柳』の名がある、“のし紙”付き。
 箱のふたを開けると、ビックリ!!
 直径9センチ少々の素焼きの代紋入り『盃』。

 え〜っ、“○○組”から盃もらったのか、私!! さすが! 伝統的ニッポン人の儀式やなア〜と、感服したり笑ったり……。


 このころはまだ、家元制度の悪は、
拝金主義程度、それも改革可能と、
甘く、幼稚な思想だった。
 この写真の顔を見れば、分かるで
しょう。
 実に軟弱な顔をしています。
 
(名取時撮影)