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旅芸人の両親のもと旅先で生まれた私は、もの心がついたときには舞台で芝居をしていた。学齢に達し旅回りの先々で地元の学校に転入したが、私の脳裏に残る学校での時間は、旅芸人のなんたるやも知らない人々の偏見と、いわれのない差別の地獄の日々だった。耐えられなくなった私は小学校低学年で中退した。
一九九四年、師と仰ぐ、私のたったひとりの同志でもある、父を亡くした。生き続けることの意味と意義とパワーを失った私は、人生の最後に、おのれのプライドと人間性復活の最後の闘いのために、学問の世界に向きあおうと放送大学に入学した。卒業に際して書いた論文に、一部の教授たちは「これは卒業論文ではない」といった。しかし私を指導してくれた担当の教授は、「こんな面白い卒業論文があってもいいじゃないか!」と明快に
きっぱりといってくれた。
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法律は難しいとか、法律と聞いただけで、私たちには関係ないなどと楽観的に考え生きておられる多くの人々に、本著をぜひ読んでもらいたいのです。
被害者感情や、社会的影響を盾に厳罰化の進む少年法。それによって、明日、いえ今日うまれるかもしれない「十四歳の死刑囚」。実際、その可能性はきわめて現実味をおびてきています。
いま子どもたちにとって、不安と危険がいっぱいの日本です。だからこそ読んでもらいたい本なのです。
思いきりわかりやすく書きました。法律をほとんど知らない人たちにも読める日常の暮らしの中の法律の本です。
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本著は、私の苦闘の半生から生まれた、勇気と愛と元気の出る寸言集です。
この本は、次のような方にぜひ読んでいただきたい。
誰にも話せない心の悩みを抱きしめているあなたに。
多くの人に裏切られ、絶望の淵に立っているあなたに。
生きていることをあきらめかけているあなたに。
人間の愛を信じられないあなたに。
働くことも、学ぶことにも意欲が出ないあなたに。
自分の子どもを愛せないあなたに。
人生すべてに疲れ果てたあなたに、等々に……。
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生きることはしんどい。私自身、自死を考えた人間のひとりです。けれど、その苦難を受けとめ、意地とプライドと、笑うことを失わず生き続ける中で、私は自分と向き合い、自分と闘った。
人生、その気になればいつだってやり直しはできる。
人生の選択肢は限りなくある。それも、生きていればこそなのです。
自分との闘いの中で生きる目的を見つけた私の、これは独白的著です。
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