幻舟のよろず相談劇場 (2)

                   

 どんな問題でも、ひとりで悩むより、他者に聞いてもらうと、フッと、モヤモヤが晴れたり解決のヒントが見えたりすることが人生にはよくあります。
 他者から知恵を得ることも大切で、無知こそ人生の損失です。
 本コーナーは、ホームページを通して、人生経験豊かな花柳幻舟が多岐にわたる悩み相談に真剣に答える自由空間です。ひとりで悩まないで、ぜひメールを!




<幻舟さん、どう思います。ちょっと教えて!>
 初めまして。
 町内会のことでご相談、御願い致します。
 8年前に新築購入し、入居しました。当たり前のように町内会に入会(といっても規約も何ももらっていません)。
 4年前、泥酔した隣人(50代女性・既婚・子供あり),より、当方の態度が気に入らないという理由から、いわれの無い暴力を振るわれ大怪我をさせられました。髪を捕まれ引きずり回された私を助ける為、主人は仕方無く、手を出してしまいました。正直、殺されると思いました。当然、警察沙汰になりました。その際、刑事さんから以前居住していた所でも同じ事をしていた事を教えて戴き、決して関わらないよう、何かあった時は駆けつけるので連絡するよう言われました。
 この事から、4月から町内会の班長が回ってくるので町会長に隣人との事すべてお話し、町会を脱会させて戴きたい旨を伝えました。
 町会長からは「町会に入らなければ、引越してもらうしかない。ゴミ収集や電灯は町会費から出ている。班長はやってもらう。回覧板くらい廻せるやろう」と一方的に言われました。
 ネット等を拝見すると町内会はあくまで任意加入と有りました。
 班長になれば、町内会費の集金等で必ず、隣人と対面します。町会長は全く、私がお話した事が理解できていません。
 以前、私と同じご相談をされた方の内容を拝見いたしました。
 重複して申し訳有りませんがアドバイス御願いいたします。
 役所にも相談に行こうかとも考えております。
 自宅近くで私が事業をしている為、そちらでも町内会に入っており、町内会費も2箇所御支払いしています。
 この事も町会長にはお話致しました。
【岡山県在住・主婦・40代後半】



<ハイ お答えしましょう!>
 ご存じの通り、町内会は任意組織です。その組織に無理やり入会させることは決してできません。
「町内会に入らなければ引越してもらうしかない。ゴミ収集や外灯は町会費から出ている」との言葉は、ウソッパチ、と同時に脅迫、恐喝罪に通じます。
 区役所や市役所の町内会の関係の係に、私自身、電話をしました。上記の話をしますと、
「ゴミ収集は、町内会にはまったく関係ありません。そして電球が切れたときなど、町内会の方が気づかれて換えてくれたりはしていただいています。費用については行政のほうから出しております。そして公報などの配布物に関しても委嘱いただいておりますが、手間賃は支払っております」
 と、はっきりいっておられます。
 まず、任意団体の町内会といえども、入会してもらう人には“規約”(契約書)を説明しなければなりません。その規約を見て、双方同意があって、はじめて契約が成立する、すなわち民法でいう“双務契約”があって、契約が成立するのです。そして、もしその契約の中に、前記のように、
“入会しないとゴミ収集はできません”
 とか、
“入会しないと引越してもらいます”
 等の文言があったとしたら、これは明らかに違法です。違法に決して従う必要はありません。もし、違法と知りながら同意行為をした場合は、あなた自身確信犯、違法性の意(認)識があったとされます。
 全国的に、町内会の理事長や会長たちが、自分の立場(権力)にものをいわせて、傍若無人な言動をくり広げている事案が、数多くあります。
 敗戦後、進駐軍であるアメリカGHQは、町内会を非合法にし、この団体を許可しなかった。戦時中、天皇の名の下、天皇の尖兵として町内会が権力をふるい、一般民衆を弾圧し、悪の限りをくり返していたからです。
 まさに、いま多くの町で起きている町内会という組織には、60年経った今日でも、悪の血脈が、脈々と受け継がれているのが、悲しいかな、現実です。
 これらを阻止するのは、一般庶民が泣き寝入りをしない。不条理に立ち向かうという、ただそれだけの行動です。

 脅えることはありません。
 あなたは、当然のことを当然として、話しているだけ。ご自分の正当な話が、町内会の会長に通じないようでしたら、行政(町内会を扱う課があります)にお電話を入れて、お話し下さい。
 そして、ご近所の(アル中らしい女性)問題も含め話し、回覧板の問題により、その女性との接触等の暴行事件にも恐怖している旨を警察にも話すこと。
 あなたには何も落ち度はありません。
 脅えることなく、堂々と行政に話し、この問題に介入してもらうことです。
 念のため付け加えますが、引越す必要はまったくないこと。ご自身、心に勇気を持って、日々をお送りください。

憲法23条「生存権、国の生存権保障義務」
 すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

 憲法でも明記されている通り、あなたは守られているのです。
 納税者のひとりであるあなたがたご夫婦が、なぜ不愉快で、恐怖に脅えて生活しなければならないのか。
 闘いましょう。古色蒼然とした町内会の愚かな連中と、ネ。
   ☆ご返事が遅れましたこと、お詫び申し上げます。


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