幻舟のよろず相談劇場 (2)


 
 どんな問題でも、ひとりで悩むより、他者に聞いてもらうと、フッと、モヤモヤが晴れたり解決のヒントが見えたりすることが人生にはよくあります。
 他者から知恵を得ることも大切で、無知こそ人生の損失です。
 本コーナーは、ホームページを通して、人生経験豊かな花柳幻舟が多岐にわたる悩み相談に真剣に答える自由空間です。ひとりで悩まないで、ぜひメールを!




<幻舟さん、どう思います。ちょっと教えて!>
 
 お嬢さんから、おばさんには、いつ、なるんですか。
 年令ですか? 結婚ですか? 子ども生んだらですか? 
 ママにきいても、ようわからんといいます。
 幻舟さん、おしえてください
                              【10才の小学4年生】

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  子どもから頼まれてメールしました。
 何でも不思議がる娘で、日々、質問攻め。
 幻舟さんの著書を読みますと、よく似たところのある娘で、
 “何で? どうして?”の連続です。
 よろしくお願いします。(母です)
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


<ハイ お答えしましょう!>
 
 年齢や結婚、子どもを生む、生まないには関係なく、“おばさん”になってしまっている人はいます。
 “おばさんは、厚かましい”とか、いわれたりしますが、相手に対して思いやりを持たない厚かましい人は、若い人の中にもいっぱいいます。
 この前、電車で見かけたのですが、イスの狭いすきまに、両横の人を押しのけるようにお尻をふって、無理やり座り込んだ女性がいました。どうみても20才を少しいった感じの若い女性でした。
 よくいわれるところの、“おばさんの厚かましさ”そのものでした。実は、その人の右横に座っていたのは私です。少し可笑(おかし)くなって、というのか、恥ずかしくなって、笑いながら私は席を立ち、次の車両に移動しました。
 私ね、恥ずかしさや、人を思いやる心がなくなったとき、おばさんになる、と思うのです。それも、悪いオバサンにネ。
 心に余裕のない、自分のことだけで頭の中はいっぱい!という人は、“おばさん”になってしまっている。これは“オジサン”になってしまっている男の人も同じ。
 周りの人のことを思いやる、そして羞恥心や、やさしさを持つ、人間としての心の余裕でしょうね。心に余裕のない人は、心が老化しているのでしょう。それは、年令、結婚、子どもを生む生まないに関係のないことですヨ。
 お母さんにも、この話をしてみてください。


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