違反も、やったもん勝ちでは、規則の意味がなくなります。それぞれ、マンションの規則があり、法律と同じなのですからネ。 　近ごろは、マンションでも動物ＯＫという所もあります。動物好きの方はそういうマンションへ。でないと、もし同じ建物の中に、動物アレルギーのある人がいたら、大変なことになります。 　最近、感じるのは、他者の身になって、ちょっとだけ「譲る」という思いというのか、社会で生きる人間としての感性が、希薄になっているように感じます。 　“風鈴公害”というのがあるそうで、風鈴の音さえ、“公害だ”となる、そのくせ、夏、窓を全開にして大声を発して騒ぐのは平気。 　この話は友人から聴いたんですが、風鈴の音でエラく叱られた。その、怒ってきてきた人は、夏、決まって友だちを呼び、ビールパーティーに続く花火大会で、ドンチャン騒ぎだそうで、ご近所の人が苦情の電話を入れたら、反対に　「１年に一ぺんだ！」と逆ギレ。 　他者のやることには厳しく、自己にはやさしく、でしょうか。 　風雅な、風鈴の音を静かに肌身で感じるという、日本の美学は、もうないのでしょう。 　不法投棄してもバレなければいい。ゴミも、自分の部屋から放り出せばいいと、ゴミの分別の決まりも守らない等のあきれる話は、私の身近にもあります。 　「恥ずかしい」や「恥意識」という、美意識すら消え果ててしまった、それも日に日に増殖しているかのようで、恐ろしくもあります。 　あなたのマンションの管理組合、委託している管理会社等が、弱腰なのかもしれませんが、規則を作ってある以上、それを知って入居したのでしょうから、守らなければならないと、私は思うのです。 　もし、他の住民の方の中にも動物好きな人がいて、規則があるからダメなんだと、規則を守り、あきらめていらっしゃる方がいるかもしれません。そうしたら、不公平です。なんのための規則か、あって無きに等しいですよね。 　賃貸マンションなのか、マンションの各部屋にオーナーがいて、賃貸にして貸し出しているのか、どちらにしても、賃貸契約の折、もしくはオーナーさんに、動物は飼えない旨、告げてもらう事。入居したのち、この規則について、違反者がいた場合、管理会社からも、あきらめずに、きちんと言い続けてもらう方法がいいでしょうネ。